【ベトナムの社会】
- 人口7千万のうちベトナム人(キン族)は85%(キン=京で、「都人(みやこびと)」という意味)。残り15%を54の少数民族が占める。多くは中国・ラオス・カンボジアとの国境の山岳地帯に暮らしている。山岳民族は定住・農耕生活に完全に適応しておらず、貨幣経済の浸透で貧しい暮らしを余儀なくされている。
- 人口の4割が14歳以下、6割が24歳以下と、国民が若いのが特徴。識字率90%、勤勉な国民性とあいまって、人的資源はベトナム最大の武器だ。しかし、義務教育(中学)の有償化や教育インフラ(学校、教材、教師)の欠乏などから、子どもの就学率は年々下がっている。
- 宗教的には仏教が最大宗派(55%)だが、フランス統治以来のキリスト教(7.4%)、特にカトリック教会が、南部を中心に大きな影響力をもっている。他にカオダイ教、オアハオ教など土着の独自な信仰もある。さらに、こうした信仰の基底に中国支配以来の儒教があり、さらにその奥に紀元前からの精霊信仰が今も息づいている。
- このように民族的にも宗教的にも、そして地域的にも多様な国民性が存在し、一口に共産主義という言葉ではくくれないのがベトナム社会だ。
【96/11/11】
シクロに群がる子供たち!
 |
|